Web制作やWordPressテーマ開発を行う上で、見出しタグ(<h1>
〜<h5>
)の正しい使い方はとても重要です。特にSEO(検索エンジン最適化)の観点からは、**「見出し構造の正しさ」**がページの評価に影響を与えることがあります。
この記事では、HTMLやWordPressサイト制作における見出しタグの正しい使い方とルールをわかりやすく解説します。
目次
h1タグは必ず1ページに1つだけ!
h1
は**そのページの最重要見出し(タイトル)**を表します。- SEO的にもh1は1つだけが原則です。
- WordPressでは通常、テーマの
<title>
に対応する投稿タイトルやサイト名がh1
として自動出力されることが多いです。
✅例:
HTML
<h1>見出しタグの正しい使い方</h1> <!-- ページで1つだけ使用 -->
h2は大見出し(セクションの分割)に使う
h2
はページ内の大きな区切り・セクションタイトルに使用します。- 複数使ってOKですが、同じ階層の内容を並列に配置するときに使いましょう。
✅例:
HTML
<h2>h1タグの役割</h2>
<h2>h2タグの使い方</h2>
<h2>h3以降の使い方</h2>
h3はh2の中にのみ使用する(入れ子構造)
h3
はh2の中の小見出しとして使用します。- h3を使う前には必ずh2が必要です。
- h3の前にh2がない状態で使うのはNG。
✅OKの例:
HTML
<h2>SEOの基本</h2>
<h3>内部対策とは?</h3>
<h3>外部対策とは?</h3>
❌NGの例:
HTML
<h3>突然のh3(h2がない)</h3>
h4〜h5も同様に、1つ下の見出し階層の中でのみ使用
h4
はh3
の中にh5
はh4
の中に
✅正しい階層構造の例:
HTML
<h1>ページの主題</h1>
<h2>大見出し</h2>
<h3>中見出し</h3>
<h4>小見出し</h4>
<h5>さらに詳細</h5>
SEO的にやってはいけない例
パターン | 内容 | 解説 |
---|---|---|
❌ 複数のh1 | <h1>タイトル1</h1><h1>タイトル2</h1> | ページの主題が分散するためSEO評価が下がる可能性 |
❌ 階層の飛び越し | <h2> → <h4> | 構造が不明確になり、検索エンジンにとっても理解しにくい |
❌ div などで代用 | <div class="h2">見出し</div> | 検索エンジンはHTMLタグの構造を重視するためSEO効果がない |
WordPressでの見出し使用時のポイント
- 投稿エディタ(ブロックエディタ/クラシックエディタ)で見出しを挿入する際、h1は使わず、h2から始めるのが基本です。
- なぜなら、タイトル(h1)はテーマが自動的に出力する場合が多いためです。
- 記事本文中の見出しはh2→h3→h4…と順番に使うのが安全です。
見出しの正しい使い方チェックリスト
✅ ページにh1
は1つだけ
✅ h2
は大見出しに使う
✅ h3
はh2
の中でのみ使用する
✅ h4
やh5
も階層を守る
✅ タイトル以外でh1
は使わない(WordPressの場合)
まとめ
見出しタグの正しい使い方は、SEOやユーザーの読みやすさに直結します。
特にWordPressでは、**「本文内はh2からスタート」**を基本とし、見出し階層を守ることが重要です。
正しい見出し構造を意識して、読みやすく・SEOにも強いページを作っていきましょう!